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【獄丁ヒグマ 1話】(ごくていヒグマ)のネタバレ。亡者と獄卒人ヒグマの戦いが始まる。

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獄丁ヒグマ1

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2019年第3号の週刊少年ジャンプに連載が始まった「獄丁ヒグマ」の1話のネタバレになります。

 

ネタバレ

 

閑静な住宅街に不穏な気配・・・

 

ここは現世(うつしよ)

地獄の亡者が焦がれ懐かしむ

生者の世界

 

ヒュン!と、紫色の手首が飛ばされ、血を垂れ流しながら

「頼む。見逃してくれ!地獄にだけは!・・・あんな場所に戻るのだけは!・・・」

と、助けを請う『悪人』

その口元を強く掴み、

「現世に仇なす脱走者共は、ひとり残らず地獄いきだ!!」と言い放つ少年。

その少年の周りには無数の手が飛び回っていた。悪人の口元を掴むのもまた、その中の一つの手だった。

 

春先の夜、とあるバスの車内。

座席に座る少年に絡む酔っ払いの姿。

周りの乗客もそれに気づきつつ、かかわり合いになりたくないので見て見ぬふりをしていた。

その中の一人に、明るい色に髪を染めた少女がいた。

絡む酔っ払いや、見て見ぬふりの乗客たち、何も言い返さない少年にイライラしながら見ていたその時、少年の目つきが変わった。

少女が驚いた次の瞬間、

「すみません、今ちょっと寝ててえ。よかったら座ります?」

とにっこり笑い、席を譲る少年。

拍子抜けした少女だったが、まだクドクドと文句を言い続ける酔っ払いに、とうとう我慢できずに、

「まともな大人は、そんな風に席を取り上げたりしないと思うんですけど!」と言って、その場は険悪に。

ところが少年は「ま~あまあまあまあ、お姉さん。その人も疲れてるんだよ。許してあげよう」と言って、少女の手首をつかみ、バスを降りた。

勝手に降ろされそうになり、掴まれた手首を放してもらおうと見るが、手をひかれてる感触はあるのに、何もなかった。

バスを降りた後も不思議に思う少女をよそに、少年はケラケラと笑い、「世の中には色んな人がいるもんだ」と気にしてない様子。

ガツンと言わなきゃダメだと説教しながらも、もっと早く声をかけるべきだったと謝る少女に、「あんなのは怒るに値しない。点数をつけるなら100点中15点」だと言い、それどころか、「初対面の俺に偉そうにガミガミ言うお姉さんは2点だから、もう少し頑張れ」と言われ、ムッとする少女。

「流れで一緒に降りちゃったじゃん!どこだここ!」と怒る少女に、「目的地はここであってるだろ?」と、少年。

あっていることに驚く少女が、なぜわかったか尋ねると「お姉さんの左手が、持ってちゃいけないものをもってるから」・・・

少女が左手を見ると、そこには見知らぬ財布があり、少年はその財布が酔っ払いのものであることを知っていた。

少女は慌てて言い訳をしようとし、「くそ・・・またかよ・・・」と心の中で呟く。

そんな少女に、少年は「あなたみたいな人は、大体みんなこの駅で降りる。そしてこの駅で降りた人が向かう場所はひとつだ。目的はいわゆる『お祓い』だよな」と言い、たどり着いたのは淵現寺というお寺だった。

黙り込む少女に、自分がここの住職のひ孫であり、名前は『ヒグマ』だと自己紹介をした。

変な名前と思う少女から、そいつは預かると言って財布をとるが・・・

財布はフワッと宙を浮いていた。

驚愕する少女をよそに、ついでに荷物もと、浮かせる。

手の感触を思い出し、いぶかしがる少女に少年は名前を尋ねた。

彼女は、来峰アヤハ。高校3年生。現在奇妙で大きな悩みを2つ抱えていた。

 

手を使わずにお茶を入れ、話を聞いたヒグマ。

アヤハはここ数カ月、無意識のうちに窃盗行為を繰り返していた。病院やカウンセラーにも相談したが効果はなかった。

「何か、原因があるはずなんだ!私は他人の物を盗んだりしない!!」と強く言う。「このままじゃ育ててくれた家族にだって、顔向けできない」と言った時、アヤハの脳裏には暗い男の影が浮かぶ。

アヤハの話を聞いたヒグマは、

「アヤハさん、ちょっと立ってもらってもいい?」とアヤハを立たせた。

次の瞬間・・・

ドン!!

と、アヤハの額にめり込むヒグマの手!

ヒグマはそこから何かをつかみだすと「こいつはスダマ。在獄期間20年以下の最下級の亡者」と説明した。

ギイイッと鳴きながら暴れる亡者を見てへたり込むアヤハに、さらにヒグマは「こいつに憑かれると、自分の意志とは無関係に罪を犯してしまう」と言いながら、亡者をバキバキとひねりつぶした。

 

「今ので多少視えるようになっちゃったね」

なんとアヤハの目に映ったのは、ヒグマの周りを漂う『ザイジュ』と呼ばれる仕事道具の11対の手だった。

『壱号』と呼ばれる手にお茶のおかわりをお願いしつつ、ヒグマはアヤハに亡者がかつて地獄から脱走した罪人の死霊(たましい)だと説明をした。400年位前に大量の脱走者が出て、現世に棲みつき、人に憑いて悪さをする。憑かれた者は肉体を乗っ取られ、人が変わったような行動をする。ヒグマの家は先祖代々、亡者を捕まえて地獄に送り返す仕事を任された一族だった

呆然とするアヤハに「万事解決!もう大丈夫だよ」とほほ笑む。

信じられないアヤハだったが手だけが浮かび、荷物を渡してくれた状況に信じざるを得なかった。

そして、サービスで家まで送ると、取り出したのは『転送用地獄窯』といい、住所を言うと炎が出て、それに触れると一瞬で帰れるという物だった。

恐る恐る炎に触ろうとするアヤハに、バスの中で庇ってくれたお礼を言うヒグマ。「あなたは正義感の強い人だ。それを踏みにじられて悔しかったろ。同じようなことが起きたらまたおいで。必ず助けてあげる」と声をかけられ、思わずヒグマの名前を叫ぶアヤハ。

 

だが次の瞬間には、アヤハの部屋だった。

夢みたいだ、盗み癖は治ったのかとジッと手を見るアヤハの部屋に、「帰っていたのか?」と入ってきたのは兄だった。

「遅いぞ。帰宅は17時半までと決めたはずだ。俺の規律を破るのか?」と迫る兄に、アヤハはずっと部屋にいたと嘘をつく。その時、兄はアヤハの首をつかみ、次に嘘ついたら2階の窓から宙づりにすると脅す。

1階には兄が定めた時刻どおりに席に着き、夕食を待つ両親がいた。

これが・・・

アヤハの2つ目の悩みだった。

 

兄はかつて朗らかで、いつもアヤハの味方だった。ところが数ヶ月前、受験生だった兄が豹変し、規律という言葉で家族をコントロールし、戸惑い反発すると暴力でねじ伏せられた。

以前、明るく染めた髪を「一番好きな色が一番似合う」と言ってくれた兄が、髪の色を染め直すように命令するのを見て、アヤハはヒグマの「憑かれると人が変わったような行動をする」という言葉を思い出し、「亡者?」と呟いた。

 

その言葉を聞いた瞬間、振り向いた兄の顔は、もはや普通の人間のものではなかった。「誰かに何か吹き込まれたな?」玄関から入った気配もなく、仕込んでおいたスダマも消えていることに気付いたのだった。

別のものが入っている兄の口からは、長い触手が飛び出し、ヒグマに助けを求めようと手を伸ばした先にあった携帯電話を打ち抜いた。

 

ガクガクと震えるアヤハに向かい、2本の触手を揺らめかせながら、兄の手で妹をくびり殺すことに心が痛むと笑う別のものが入った兄。

それを見たアヤハは怒り狂い、「兄貴の口で胸糞悪いことを言うな!!その身体からとっとと出ていけバケモノ!!!」と叫ぶ。

それを聞き、「バカな娘だ」と笑いながら、手のひらからも出た無数の触手でアヤハを貫こうとしたその時・・・

アヤハを抱え、助けたのはヒグマだった。

「一応、様子を見に来て正解だった」と、2階の窓を突き破り外に飛び出す二人。

驚き悲鳴を上げたアヤハは『弐』とかかれた巨大な手のひらに乗っていた。

ヒグマは、スダマはあまり単体では行動しないことから、アヤハの身近にもっと強力な亡者がいることを予測したのだった。

 

「あれも亡者なのか?」と問うアヤハに、「スダマとは格が違う、”知性”と”異能”と”名前”をもつより上位の亡者、在獄期間117年 脱走者『黒縄墨手(こくじょうぼくしゅ)』だと答えた。

その様子を見ていた黒縄墨手は「おまえは何者だ?小僧」とヒグマとアヤハに触手を巻きつける。

すかさずヒグマは「四号!」と叫ぶと、刃物を持った手が現れ、触手を切ろうとしたが歯が立たず折れてしまった。

”予想外に弱え!!”と絶望し「助けるって言ったじゃんか!!」と泣き叫ぶアヤハに、ヒグマが「あれは誰だ?助けてほしいのは誰だ?」と聞いた。

その言葉にアヤハは「うちの兄貴だよ。私のこと殺すって言ってた。兄貴にそんなことさせてたまるか!兄貴を助けて、ヒグマ!!」と叫んだ。

それを聞いたヒグマは「よし、任せろ。今からその怒りと悔しさは、俺のものだ!!」

と炎に包まれ、二本角の獄装姿に変わる。

その姿を見た黒縄墨手は、ヒグマが『獄卒人』と気付く。

 

一方、その様子を見ていた幼い子供のような閻魔大王は、「新しいザイジュが手に入りそうだ」とほほ笑んだ。

獄卒人とは、現世の生者でありながら、地獄の獄卒に扮し、脱走者を狩る者達だった。

 

「おのれ!閻魔の手先が!!わしを地獄に連れ戻しに来たか!!」と急に怯え始めた黒縄墨手。

そうはさせぬと、触手をヒグマに向けた瞬間、

「四号。ザイジュ解放!」とヒグマが叫ぶとさっきは歯が立たずに折れてしまった刃が、”火聚ノ大鉈(かじゅのおおなた)”という巨大な鉈となり、触手をいとも簡単に切り裂いた。

焦った黒縄墨手は、自分を切ればこの男も死ぬと脅すも、「壱号」に顔を殴られた瞬間、アヤハの兄の顔をすり抜け、亡者だけが殴られ兄の体から飛び出す。

そこへすかさず、ヒグマは大鉈で腕を切り落とした。

あまりの痛みに目を見開き叫ぶ黒縄墨手。

「人の命を・・盾にしようとするな!!!その人はお前の所有物じゃないんだよ!!!」

息も絶え絶えの黒縄墨手はアヤハに助けを求める。

が、ヒグマによって切り刻まれバラバラに・・・

「嫌だ、地獄はもう・・・!」と叫びながら消え去った。

呆然としていたアヤハだったが、ふと我に返り兄のもとへ。

 

「被害者たちの心の叫びを目の当たりにした時、かがり手ヒグマは初めて怒りを見せる・・あの甘ったれもまともに仕事をこなすようになった」と、笑う閻魔大王。

そして、アヤハを使えると判断し『加えておこう』と呟くと、アヤハの手の甲に印が現れたが、兄を心配し、抱きかかえていたアヤハは気付いていなかった。

 

これが・・・ヒグマの”仕事”・・・

そんなアヤハに、兄は気絶しているだけだと安心させ、憑かれていた間の記憶が殆どないのでフォローするように伝えると、ヒグマは月を背にほほ笑んだ。

 

現世を駆ける地獄の獄卒

”獄卒人”と名乗る彼らの

仕事の全貌が明らかになるのは

もう少しだけ

先の話だ

 

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