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獄丁ヒグマ10話のネタバレと感想!我が子を愛せない狐鉄の叫び!

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3月4日発売の2019年第14号、週刊少年ジャンプ連載の「獄丁ヒグマ」10話のネタバレと感想です。

 

前回話のネタバレは下記にまとめているので、まだの方はどうぞ。

 

 

ネタバレ

 

亡者、暴走・・・ッ!!

 

『子どもだけは、子どもだけは。殺すなら、私を殺して!!』

 

狐鉄の犠牲になった母親の言葉を思い出し、吠えるように泣き叫ぶ狐鉄。

 

「イカレてんだよ、人の親ってのは、子ども子どもって!」

「自分の身をなげうってまで守ろうとする!尽くすのが当然だと思ってやがる!」

「気色が悪い!!まるで理解できない!それでもみんなが口そろえて、それは最大の幸福だって言うから!」

 

「死ぬ思いして産んだのに・・・!」

 

ヒグマはザイジュを出すと、両手に剣を持ち、狐鉄の首を斬り付けた。

 

飛び散る血しぶき。

 

ヒグマは、「それはお前が生者だった頃の話か」と聞いた。

 

喉を斬られ、声を発する事が出来なくなった狐鉄に、ヒグマは言った。

 

「関係あるか!何を泣いてる!自分のした事をわかってるのか!?その手でどれだけの母子を・・・」

 

ヒグマの声は、狐鉄に聞こえていなかった。

ヒグマの怒りに燃えた目を見て狐鉄は思った。

 

”その目。その目だ。我が子をこの手に抱いても何も感じなかった。石ころを抱いてるのと同じだった・・・!”

 

狐鉄は出ないはずの声を絞り出して再び叫んだ。

 

「ガ・・・キの機嫌をとってるだけで、幸せな連中はいいよなぁ・・・!」

「わたしだって努力したんだ!身を削って、あれのために時間を銭を費やして、母親ならそれが当然だとみんなが言うから!」

 

やがて耐えきれず逃げ出した狐鉄に、みんなが指をさして石を投げた。

「母親のなり損ないに生きる価値はない」と。

 

「知らなかった!!”子どもを愛せない”、ただそれだけのことで、この現世で生きるのはこんなにも苦しい!!!」

 

狐鉄は、ヒグマに手裏剣を投げつけながら叫んだ。

 

「子どもを抱いて笑ってる連中がみんな恨めしい!!あいつらがわたしを”悪”と呼ぶから、本当にそうなってやったのさ!!」

 

何が”当然”!

何が”忍耐”!

何が・・・

 

狐鉄は、剣で手裏剣をかわすヒグマに向かって飛んだ。

 

「どうすれば良かったんだ!”無償の愛”なんて、そんな便利なもののひねり出し方、私は誰にも教わらなかった!!!」

 

そう叫んだ狐鉄の刀が、ヒグマの脇腹を貫いた。

さらに、背中にいくつもの手裏剣が刺さった。

 

”殺った!!傷口から爆ぜて死ね!”

 

狐鉄が手裏剣を爆発させようとした瞬間、刀を持った狐鉄の両手をヒグマが出したザイジュの紐が縛った。

 

「!!」

 

驚く狐鉄に、ヒグマは言った。

 

「おまえの罪は、自分に欠けているものを、他人からも奪おうとしたこと。それで、欲しいものは手に入ったのか?」

 

ヒグマの問いに、考える狐鉄。

 

”欲しいもの 自由。喜び。わたしより幸福な母子をメチャクチャに・・・。あれ・・・?”

 

『楽しめ』

狐鉄の脳裏に浮かぶ烟月の言葉。

 

”わたしが欲しかったもの。わたしが欲しかったものは・・・”

 

「同情はしない。お前の気持ちは俺には分からない」

 

そう言いながらも、ヒグマの目からは涙がこぼれ落ちていた。

 

驚きの表情を浮かべる狐鉄。

 

「ここで終わりだよ。泥梨ノ狐鉄」

 

狐鉄の両手首は切り離された。

 

ヒグマは、阿傍との修行中にした会話を思い出していた。

 

亡者を可哀そうだと言うヒグマに、阿傍は、難儀なことだと言った。

 

確かにどんなに反吐が出る悪党でも、ものを感じ、考えている。

お前はそこから目がそらせず、いちいち許す理由を探そうとする。

お前はきっと変われないから、心が迷っても両手は動くように俺が鍛えてやる。

それが”仕事”をするということだ。

覚悟を貫くと決めたのだろう、と。

 

思いつめた表情で座るヒグマ。

その傍らには、ベンチで眠るアカネの姿があった。

 

ヒグマの様子を見て心配するアヤハに、コバタは、仕事のあとはたまにああなるが、しばらくすると直ると言った。

そして、昔はもっと単純な奴だったが変わったと言い、どうにかしてやりたいと呟いた。

 

目を覚ましたアカネは、自分の置かれた状況を理解できずにいた。

そして、隣に座るヒグマに気付くと、悲鳴を上げた。

 

ヒグマは「お・・・おはよう」と声を掛けると、道端で寝ていたと説明し、何があったか覚えているか聞いた。

 

怖い夢を見た気がすると言うアカネにホッとし、母親と妹達によろしくと言って帰ろうとしたヒグマ。

その時、思い立ったようにヒグマを呼びとめ、アカネが言った。

 

赤ちゃんが産まれるのはいいことばかりじゃない。

命がひとつ増えるのだから、お母さんは特に大変なことがいっぱいあると思う、と。

 

頷くヒグマ。

 

迷いながら考えていたアカネは、中学の頃にあった出来事を思い出していた。

 

『何もかもうまくいかない時期というものはあるものだ』

 

中学の頃、アカネは小さな家出をした。

まだ学校にもなじめてない頃の思春期。

赤ん坊だった妹にかかりきりの両親に業を煮やして家を飛び出した。

 

夜の公園。

あの頃は何かがおかしかった。

やたらと込み上げてくる黒い感情をおし殺して、ただじっと座っていると。

 

アカネの前に浮かぶザイジュが額を軽く叩いた。

アカネから出ていく魑魅。

 

何故だか急に心が晴れて、目の前にはあまり話した事のないクラスの男の子。

情けない愚痴をたくさん聞いてもらった。

あんな時間にあんな所で何をしていたのか、お互い聞いていない。

でもおかげで帰る気になれて、家ではお母さんが泣きながら出迎えてくれた。

お父さんの腕から受け取った妹は、とってもあたたかく、涙がこぼれた。

 

「でもね、大丈夫なの・・・!きっと。愛があれば大丈夫!」

 

満面の笑みを浮かべたアカネは言った。

 

「だから、ありがとうってずっと言いたかった!おかげで今では私、妹のこと大好きでしょうがないよ」と笑った。

 

ヒグマが「こちらこそありがとう」と言うと、不思議に思いながらも、「家族(みんな)が待ってるから!」と言ってアカネは帰って行った。

 

見送るヒグマの脳裏に、血を吐きながら泣き叫ぶ狐鉄の姿が浮かんだ。

 

「おいっ」

と、ヒグマの背中を殴るアヤハ。

 

「ぐはっ」

と、刺された所を殴られ苦しむヒグマ。

 

アヤハはヒグマに聞いた。

「なぁ、ヒグマ。お前なんで獄卒人なんてやってんだ?」

 

言葉に詰まるヒグマに、アヤハは更に言った。

 

「お前、嫌いだろ。その仕事」

 

感想

他の母親と同じように、我が子を愛せない狐鉄の叫びは、とても切ないものでした。

その気持ちを感じ、涙を流しながら狐鉄を倒したヒグマの心が、苦しそうで心配です。

アヤハの問いかけに、ヒグマがどう答えるのか気になります。

 

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