【舞妓さんちのまかないさん 第99話】のネタバレ。

2019年1月16日発売、週刊少年サンデー1月30日号(第7号)に連載中の
舞妓さんちのまかないさん「第99話:おかあさんの役目」のネタバレです。
前回の内容は下記にまとめました。まだの方はどうぞ
ネタバレ
「おけいこ行ってまいりまーす!! ちこくちこく」
そう言いながらドタドタと廊下を走る舞妓さんたち。
それをみていたおかあさんが「こらっ!!」と叱ります。
おかあさんはまだ三十路手前ですが大黒柱です。
いつもは優しいのですが、娘達がよそで困らないようにと叱ります。
「舞妓ちゃんは走ったらあかんゆうて、なんべんゆうたらわかりはりますのや!」
「お客さんががっかりしはりますやろ!!」
「うちん中でしてはる事は外におっても出てしまうんえ?」
「みっともない事して恥かくんはあんたらなんやから気ぃつけや!!」
舞妓ちゃん達は、
「すんまへん おかあさん・・・」
「はーい・・・」と返事をしています。
しょんぼりしながら「いってまいりまーす・・・」と出掛けた舞妓ちゃんたちを「おきばりやす。」といつもの様に見送るおかあさん。
しかし見送った後におかあさんは大きなため息をつきます。
(今朝もまたお小言ゆうてしもた・・・そやけどうちがゆわなあの子らが困るよって・・・)とフラつきながら歩いています。
(しんどい役やなぁ「おかあさん」て。)
そう思いながらおかあさんはキヨのもとに行き「コーヒー淹れてんか。」と頼みます。
「甘くしてミルクたっぷり入れたやつな。」とリクエストしますが、はっとするおかあさん。
(あかん!!うちが気い抜いてどないするんや!!あの子らが帰ってきたらまた色々教えてやらなあかんのに!!)と思い、「やっぱりブラックにして、うんと苦いやつ」とキヨに頼みます。
キヨは「はい」と返事をし、コーヒーの準備をし始めます。
椅子に座ったおかあさんは、テーブルの上に広げられた梅に気が付きます。
(梅?)と思いながら一粒眺めていると「今机の上片づけますね。」とキヨから声を掛けられます。
おかあさんは「ああ、かまへんよ。このままで。なに作ってはったん?」と聞くと、
キヨは「梅シロップです」と答えます。
「青梅と氷砂糖を漬け込むと、梅からエキスが出ておいしいシロップができるんです。ヘタをとってようじで穴をあけて、氷砂糖と交互に瓶につめていくんですよ。」と説明するキヨ。
「へぇー。(けっこうな手間やなぁ)」と梅を眺めるおかあさんはまた聞きます。
「ほんで?シロップはいつ出来あがるんえ?」
キヨは「ええと・・・それは梅次第なのでなんとも・・・」と答えます。
「梅次第?」とびっくりするおかあさん。
キヨは、出来上がり時期は毎年違うことを説明し、
「仕込みをしたら、あとは梅にまかせるので。」と言います。
「まかせる?」さらにびっくりするおかあさん。」
キヨは話します。
「無理に色々すると、梅が痛んだりやぶけたりしてシロップがにごっちゃうんですよ。」
「時々、なんとなく様子をみて、発酵しそうだったら位置をずらしたりする程度で・・・」
「なんとなくいつも気にかけておくと、梅が自分のタイミングでシロップを作ってくれますから。」
キヨの話を聞いたおかあさんは梅を大事そうに両手で包んで眺めます。
「おいしいんですよ、梅シロップ!」と言いながらコーヒーを淹れ始めたキヨに、
「ブラックコーヒーってまだ淹れてへん?」と聞くおかあさん。
おかあさんのリクエストで『ミルクたっぷりカフェオレ(濃いめのコーヒーにお砂糖とミルクをたっぷり入れたあま~いカフェオレ)』が出来上がります。
一口飲んで「ふー・・・」と息を吐きながらくつろいだおかあさんは、キヨを見ながら「ほんまに不思議な子ぉやなぁ。」と眺めます。
廊下からドタドタと足音が聞こえ「いってまいりー・・・」と言いかけた舞妓ちゃん達を待っていたおかあさん。
見つかってしまい「あ!!」と声を出した舞妓ちゃんに、
「今日もおきばりやす。」とおかあさんは声を掛けます。
すると、舞妓ちゃんたちは背筋をシャキッと伸ばし「は、はい!あの、走ってすんまへん。気をつけます。」と頭を下げます。
「ん。」と一言だけ言ったおかあさんでしたが(これはこれでむずかしい・・・お小言いいそう・・・)とグッとこらえています。
感じが変わったおかあさんを見て「かっこええな おかあさん」と感動する舞妓ちゃんでした。
次回に続きます。